平成の桜 令和の桜
虎変堂の前を通る道の脇には桜の木が並んでいます。
今年は開花が早かったものの、その後の冷え込みで満開になるのに些か時間がかかりました。
そのお蔭で出張先から戻った今日 いつも傍で見ている桜達の一番美しい姿を見ることが叶いました。
満身で咲いている姿を見ると「今年もありがとう」と自然に言葉がでます。
そして 来る「令和」という新たな時代にも この桜達は意思を持って変わらず美しく咲いてくれるのでしょう。
来年君達に会う時 我々はそれぞれに持つ新しいテーマをどれ程達成できているのでしょうか。
4月1日にその発表があったとき 我が社の会長に伝えると
「大伴旅人が大宰府の長官として赴任中たくさんの歌人や貴人を集めて初春の歌会を催した折、
歌会の序文に書いた文章の中から令と和という二文字を撰んだんだね。万葉集からだよ」と
さり気なく言ったのですが、私がそれを理解して驚くにはその後随分と時間を要したのでありました。