未読日記 19日目「古今和歌集 新古今和歌集」
8月8日
「古今和歌集 新古今和歌集」
最初の勅撰和歌集は905年、醍醐天皇の勅命で紀貫之などが撰者として「古今和歌集」を。
その300年後に八番目の勅撰和歌集として、藤原定家らが「新古今和歌集」を完成させました。
国語の授業でそれを習う頃は、いつ誰が何をしたということが大切で、精撰された歌の数々(古今和歌集1111首、新古今和歌集1978首)に心を馳せることなどありませんでした。
この本は、その中の代表的な歌をわかりやすい解説付きでまとめたものです。
最初から丹念に読まずとも、ふと開いたページにある歌を出会ったが如く愉しめます。
時は秋、それでは秋の歌を2首
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師
今日も福岡は36℃。今年ほど本格的な秋が待たれることはありません。
「秋よ来い!早く来い!」